WASABI(日本の先駆者達に学ぶ)

May 12, 2022

今回は、弁当テイクアウトのリテールビジネスであるワサビについて紹介します。ワサビはイギリス発のカジュアルダイニングおよびテイクアウトの日本食チェーンであり、弁当ボックスや寿司、カレーなどのテイクアウト商品を提供しています。ニューヨークでも過去5〜6年間で店舗数を10近くまで拡大しています。

以前からニューヨークには日本人経営の同様の弁当テイクアウトのリテールビジネスが存在していましたが、ワサビほどの店舗数を伸ばすことはできませんでした。その違いはブランディングにあります。ワサビの弁当は、日本人経営の弁当店に比べて味やバラエティが劣る部分もあります。それでもなお、日本系の弁当店はワサビに対抗できないのです。

これは、現地の人々にとって馴染みのある弁当を提供しようとする場合、西洋風のブランディングが重要になるためです。しかし、これは日本人にはなかなか難しいものです。ブランディングができると、資金が集まります。資金が集まればスケールすることができます。では、どのようにすればワサビのようなビジネス作りを実現するのでしょうか?

まずは、ブランディングが味よりも重要であることを認識することです。そして、それを前提としてビジネスを展開することです。日本人は見た目よりも中身を重視する傾向がありますが、アメリカで成功するためには、店舗の雰囲気作りやブランディングの方が味よりも重要なのです。この理解があると、ワサビに匹敵する日本食テイクアウトチェーンが誕生する可能性があると思います。 今日はワサビと日系弁当ビジネス比較の例をご紹介しました。

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