QB ハウス(日本の先駆者達に学ぶ)

July 10, 2023

今回は日本からアメリカに進出したヘアサロンのQBハウスについて紹介します。QBハウスのビジネスモデルは日本ならではの特徴を持っています。そのモットーは、無駄を省き、早く、安くというものです。

QBハウスは比較的アメリカで成功しており、現在マンハッタンに5店舗を展開しており、今後も北米での店舗展開を計画しています。ニューヨークでも、スピーディーで手頃な価格、そして便利なビジネスモデルが受け入れられています。

まず、"速さ"は通常45分から60分かかるヘアカットを、洗髪をしないで15-30分で仕上げることを意味します。そして、"安さ"はバーバーショップ(理容店)などで行われるヘアカットと同じ価格帯($20-30)で、腕の良い美容師によるヘアカットが受けられるというものです。このコストパフォーマンスの良さから、通常の美容院から顧客が流れるのは理解できます。また、"便利さ"もポイントで、予約を必要としないため、空いた時間に気軽に立ち寄ることができます。

このようなタイプの美容院は以前はニューヨークに存在しませんでしたが、利用者は日本人顧客だけでなく、ほとんどはアメリカ人のお客さんが利用しています。 つまり、アメリカでもこのサービス、ビジネスモデルは受け入れられているということです。 QBハウスの成功要因は、高品質のヘアカットサービスを低価格で提供し、利便性を追求していることのようです。

ただし、日本とは異なる課題も存在します。QBハウスのビジネスモデルでは、美容師が他の美容院と比べて2-3倍のヘアカットを行うため、アメリカ人にとっては過酷な労働条件となっています。そのため、アメリカ人の美容師は続かず、ほとんどが日本人の美容師で構成されています。 QBハウスの美容師は1日に20人から30人のヘアカットを行うこともあります。 この点を考えると、日本人美容師のいないエリアではチェーン展開は難しいでしょう。 ただし、美容師を惹きつけるための良い点もあります。QBハウスは企業経営であるため、個人経営のヘアサロンと比べて美容師の福利厚生が充実しているという利点です。 

サービス提供側にの問題は完全に解決されていませんが、このQBハウスの成功は、日本発祥のこのサービス自体はお客さんに受け入れられていることが証明されました。  

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