こんにちは、皆さん。今日は、Google（親会社：Alphabet）の最新決算について、ちょっと掘り下げてみたいと思います。テック業界がAI競争で激化する中、Googleはどんな成績を収め、どこへ向かおうとしているのでしょうか？
Googleの親会社であるAlphabetは、2024年第4四半期の売上として965億ドル（約14.2兆円）を報告しました。前年同期比で12%の成長を記録しましたが、アナリストの予想である966.7億ドルにはわずかに届かず、少し物足りない結果となりました。それでも、1株当たり利益は2.15ドルと、市場予測の2.13ドルを上回り、安定した収益を確保していることが伺えます。
（参考：https://www.theguardian.com/technology/2025/feb/04/google-alphabets-q4-earnings）
Googleの屋台骨である広告事業は、Q4に725億ドル（約10.6兆円）を生み出し、前年同期比で10.5%増加しました。一見すると好調ですが、ここで気になるのはライバルのMeta（Facebookの親会社）。同じ期間の広告収益成長率がGoogleの2倍だったことが話題になっています。AIを駆使した広告配信の最適化や、リール（ショート動画）の収益化強化が功を奏しているようです。Googleとしては、広告のパーソナライズやYouTubeショートの収益化強化が急務ですね。
（参考：https://www.emarketer.com/content/google-posts--96-5-billion-q4-revenue--ad-growth-only-half-of-meta-s）
一方、Google Cloud事業も引き続き好調で、売上は120億ドル（約1.76兆円）、前年同期比で30%増加しました。しかし、アナリストの予測していた122億ドルには届かず、前四半期の35%成長からも減速気味。この分野ではAmazonのAWSやMicrosoftのAzureが強力なライバルとして君臨しており、Googleがどこまで巻き返せるかが今後の焦点になりそうです。
（参考：https://www.barrons.com/articles/alphabet-earnings-stock-price-google-476852a7）
近年のAIブームを受け、GoogleはAI競争で遅れを取らないために、2025年に750億ドル（約11兆円）の設備投資を行う計画を発表しました。これは前年から43%増加し、ウォール街の予想である590億ドルを大きく上回る額。Googleは、検索エンジンの強化、Gemini（旧Bard）のAIチャットボット開発、AI半導体の開発などに資金を投入する模様です。
（参考：https://www.investors.com/news/technology/google-stock-googl-google-earnings-q42024/）
ただし、Googleは成長を続ける一方で、独占禁止法をめぐる訴訟や規制当局との対立も激化しています。もし規制の影響で広告事業の運営が制限されれば、今後の成長戦略に大きな打撃を与えかねません。特に、検索エンジンの広告モデルが独占的だと指摘されており、この問題の行方もGoogleにとっては重要なポイントになりそうです。
（参考：https://www.ft.com/content/f08db5b5-2be7-4d0e-bdd3-6fe8c098984c）
今回の決算を見てみると、Googleは安定した成長を続けているものの、Metaとの差やクラウド事業の競争激化など、課題も見え隠れしています。AI分野での巨額投資が実を結ぶのか、それともさらなる競争に巻き込まれるのか、今後の動向が気になりますね。これからもGoogleの動きに注目していきたいと思います！
