今回は、いきなりステーキについて紹介します。いきなりステーキは、日本の立ち食いステーキをそのままニューヨークに持ち込んだビジネスモデルです。急速に店舗数を拡大し、数年で10店舗近い店舗をオープンしました。 しかし、このビジネスモデルはアメリカで受け入れられませんでした。
日本では駅前での立ち食い文化があり、食事を早く済ませて出ていくことが一般的です。しかし、アメリカや西洋ではこのような文化はあまり根付いていません。アメリカ人は、日本人に比べて食事を楽しむことを重視しており、食べるために生きているといっても過言ではありません。(Eat to live) 反対は Live to eat (生きる為に食べる) で日本人にはこのタイプの人が多いと思います。 この 立って食べるというスタイルは特に受け入れられませんでした。
そのため、いきなりステーキは途中から椅子を導入しましたが、結局店舗はほとんど客が訪れず、数年で急速に店舗を閉鎖し、多額の損失を被りました。 この事例から学ぶべき点は、新たな市場に参入する際にはマーケットを試し、慎重に進むことの重要性です。(Test the water)
いきなりステーキの経営陣は、ステーキが安く提供されることが革命的であると考えたかもしれません。しかし、未知の市場に参入する際には、市場を試し、状況を見極めることが不可欠です。マーケットの反応を確認しながら進むことで、失敗を最小限に抑えることができます。